自分の伝えたいことが伝えられる

絵本作家には「文章だけ書く人」「絵だけ描く人」「文と絵の両方を書く人」の3つがあります。

どの人たちも、“書きたいことがある”“描きたいことがある”から絵本を作っているのです。自分が伝えたいことを表現できることは、とても幸せなことです。

同じくらいの年代の人に何かを伝えることは、日常生活ではよくあることかもしれません。

けれど、『絵本』という媒体を使えば、年代の枠を超え、自分よりもはるかに若い人や、人生の先輩にも伝えることができるのです。

誰かを感動させることができる

絵本作家は、誰かを感動させたいという一心で絵本を作っています。

その対象は、一般的には読者である幼児でしょう。しかしながら、時として、自分の子どもであったり、友達のことがあるかもしれません。
絵があることで、まだ字の読めない乳幼児まで、びっくりさせたり、笑わせたりすることができるというのが絵本の特徴です。
ひとくちに“感動”といっても、そこには悲しみや笑い、驚きなどいろいろな種類があります。
絵本作家は絵本を通して、こんなにも多くの感動を与えることができるのです。

読者が世界に広がる可能性がある

誰でも、自分の好きな絵本を書くことができますが、それを読むのは、自分だけだったり、家族や友達だったりと、幅広い人たちに読まれることはありません。

一方プロの絵本作家は、絵本が書店に出回り、多くの人たちに読まれます。
もしも、自分の作品が学校の課題図書に選ばれれば、日本中の多くの子どもたちに読まれることになります。
絵本によっては日本だけでなく、アメリカやイタリア、中国や韓国など、海外でも翻訳されて出版されることがあります。
そうなると、読者は世界に広がります。自分の作品が多くの国の人たち、特に子どもたちに読まれることは、絵本作家冥利につきますよね。

ロングセラーとして長く読み続けられる可能性がある

『ママがお化けになっちゃた』(のぶみ 作)のように爆発的に売れた絵本もありますが、長期間じわじわと売れ続け、結果的に数百万部の発行部数に達する絵本もあります。

『いないいないばあ』(松谷みよ子 作)・『はらぺこあおむし』(エリック・カール 作) 『きんぎょがにげた』(五味太郎 作)・『ぐりとぐら』(中川李枝子 作/山脇百合子 絵)

などは、30年以上にわたって愛されているロングセラーです。
これほどまで長く愛され続けることができるというのも絵本の特徴です。
このようなロングセラーになれば、多くの学校や、幼稚園、保育園、図書館などに置かれ、誰もが知っている絵本になり得ることもあるのです。

プロとして絵本を作るからには、十分な収入も欲しいですよね。たくさんの人が購入してくれることで、収入も安定します。
それもやりがいの一つですよね。

読者からの反応を得ることができる

どこかで自分の作品の読み聞かせをする機会もあることでしょう。
そのときに、自分の作品を子どもたちがキラキラと輝いた目で見つめ、時に、歓声をあげるなど、生の反応を見られるのも絵本作家にとっては幸せなことです。

もしかすると、書店で、自分の作品を立ち読みしている子どもを目にすることもあるかもしれません。

感想文を送ってくれる子どももいることでしょう。
このような読者からの反応も、絵本作家にとってのやりがいに繋がります。

絵本作家にとってのやりがいは、作家によって多少の違いがあるかもしれませんが、共通するのは、子どもの笑顔が宝物だということでしょう。

子どもの笑顔に出合えることこそ、絵本作家にとっての1番のやりがいに違いありません。

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