出版社の特徴を知ろう
絵本を商業出版するための方法のひとつが、出版社への持ち込みです。
出版社といっても、たくさんあるので、どこに持ち込んだらいいのか迷いますよね。
そのときの基準となるのは、出版物です。
その出版社がどんな傾向のものを出しているのか、HPで調べてみましょう。
学習要素の多い作品、癒し系の作品・ナンセンス的な作品・心象風景的な作品・キャラクター性の強い作品など、出版社によっての傾向がわかってくると思います。
自分の作品にはどの出版社が合っているのかを見極めましょう。
もうひとつの選び方として、シンプルに、自分の好きな絵本を出版している出版社を選ぶ方法もあります。その時に、比較的出版年の新しい作品を選ぶと、担当編集者がまだ在籍していて、面会のチャンスがあるかもしれません。
編集者と知り合おう
編集者のツテがなく、ゼロからの出版社への持ち込みは厳しいものがあります。
では、どうすれば、編集者と知り合いになれ、作品をみてもらえるようになるのでしょう。
ひとつには、有名作家さんの出版記念パーティーや、展示会を開いたときのパーティーに参加して、そこに来ている編集者と知り合う方法があります。
また、書店が主催する、作家自身による読み聞かせなどのイベントにも、編集者が来ることも多いので、そういうところに参加するのもいいですね。
その他、出版社の企画した勉強会に参加するのもいいでしょう。
どの場合も名刺交換を忘れないようにしてくださいね。
もう一つ、現代ならではの編集者との知り合い方に、Facebookを利用する方法があります。
編集者を見つけることができたら、メッセージをお送りして友達申請をします。そこから徐々に親しくなっていきましょう。編集者に“いいね”をつけてもらえる記事をUPすることも大切です。時間をかけて信頼関係を築いてから、作品に目を通してもらえるかどうか聞いてみましょう。
アポイントをとろう
名刺交換するときに、作品ができたときには見てもらえますかと確認しておくと良いでしょう。
知り合った編集者にメールや電話で連絡してみましょう。
出版社によっては、持ち込みを受け付けているところもあります。そういう出版社には、知り合いがいなくても大丈夫です。逆に、持ち込みを受け付けていない出版社もありますので、HPで確認することが大切です。
原稿や絵本のラフのコピーを送ってくださいと言われることもあれば、会ってもらえる場合もあります。
持ち込み時に持って行くべきものとは?
ラフ、数見開き文の原画を持参しましょう。そうすることにより、絵本全体の雰囲気や絵のタッチ、色合いを伝えることができます。全ページの絵を仕上げたり、きれいに製本したりしなくても大丈夫です。良く描けた絵を3~5見開き持って行くので十分です。
見てもらいたい絵本以外にも、これまでに描いたイラストなどの作品があれば、ファイルを作って持参しましょう。ファイルの背には必ず自分の名前(ペンネーム)を書いておきます。
自分の持ち込んだ絵本が採用にならなくても、別の作者の絵本の絵を依頼されることがあるかもしれませんし、絵本以外でもイラストの仕事がもらえる可能性があります。
あと、忘れてはならないのは、名刺です。名前、連絡先以外に、絵を描く人であれば、自分の絵を入れておくのも効果的です。ああ、この絵の人ねと思い出してもらえやすくなりますので。
作品を送ったり、お会いしてお渡ししてからも、なかなか返事は来ないものと思ってください。
編集者に「お預かりしますが、2~3か月時間をいただきます」と言われることが多いと思います。
しばらくして、見てもらえたかの確認のメールや電話をしてもいいかもしれません。
自信のある作品ができたら、ぜひ積極的に持ち込みをしてみてください。
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